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LoVe Logs

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砂は白くなった。 映像が始まった。百年前の話は全て捏造されていたため、フィルムが始まると、 「この映像は、事実とは異なる場合があります。ユーエヌによって、推定される情報をもとに、生成されたものです」 といった文言が、毎回流れ、感覚を麻痺させた。そんなことも、ルーカにはわからないことだった。 社会性を持たない生物は空っぽだった。 かつての人類は、どこに行ってしまったのか。映像によっては興味を示すこともあったが、それは主に戦争、そして文化の回であった。特に、狂乱の時代、アメリカ、そして二千年代の中東情勢には食らいついて見ていた。 瞳孔を観察した。 人の死体を追っていた、 三ヶ月ほど前には、精神的にパニックを起こすことあり、施設の上階のチャンバーに籠り切って、出てこないこなかったので、カウンセリングプロトコルに従い、精神安定剤を処方し、日課を与えた。 与えられた日課は日光浴も兼ねた、中庭の掃除であり、特に掃除するものはなかったので彼は、日陰の方で丸まっていることがほとんどだった。 予想外の侵入があった。 空は信じられないほど、白が痛々しいほど痛烈に鮮やかな青であった。これも、世界が砂漠化し、白い砂に溢れたからであろう。 そのため、この時代の生物(主に虫類)はモノクロに近く、目は退化しているものがほとんどで、私たちによく似ていた。 稀に入ってくることのあったスパイダーが、中庭の自動扉を開いた際に、中庭に忍び込んだようだ。それも、大変大きな個体で、その甲羅は三十センチほどあった。 中庭の掃除の時間の約二分前に入ってきてしまったこと、そして、除外システムにエラーが出てしまっていたことが、この事態を招いてしまった。 彼は二週間前ほどに、武装・武器・道具の歴史のフィルムを見てからというもの、鋭いものに恐怖を覚えているようだった。 今までは排除システムがうまく作動していたので、彼が自分以外の生物を見るのはデジタル図鑑の中だけで済んでいたが、この時はそうもいかなかった。 手遅れと言わざる負えない。 鉢合わせてしまった。 ルーカはひどく恐れているようであった。同時に、興奮も見せていた。 ルーカは、影に隠れていた。 保身システムが、ルーカが庭に出ている間は、レーザーを打つことを禁止しており、迂闊にスパイダーを始末することができず、いつも通りアナウンスメント・警告を鳴らすことしかできなかった。 ルーカは最近、警告を無視することが多くなってきたが、この際はよっぽど生物が怖かったのか、警告に従い蜘蛛に自ら近づくことはしなかった。 どこかの回線でとても残念だという信号があったが、すぐに消されたらしい。 ルーカはその日から、民族に興味を持ち始めた。 だが、民族という思想は、三百年前に廃止されていたので人類、歴史学に近いリサーチ内容であった。 私たちは、あまり熱心にそれを教えなかった。 その代わりに、人類学のリサーチの合間に近代生物学を無理やり挟み込んだりした。 この鉄の要塞も、今年で一千年目で、アイダのブラックパラソルは何回も破れ、その都度修復したテープで埋め尽くされていた。 私たちは、もうすぐ要塞を立て直さなければいけないことを予感していた。 Xスパイダーは希少種ではない為、ルーカを移動させるとき、その時が来たら… その他の生物や僅かに残った植物のことも、教える良い機会だった。 彼はまだ、幼少の部類に入るので、外に出すことは禁じられていたが、外のことを教え始めるいいタイミングではあった。 前回のルーカは、成人を迎え、継承も済んで外に出すとやく五十五日後にすぐに死んでしまった。 履歴・データセンターによると、彼には重度の発達障害があったようだが、照らし合わせてもはっきりしないデータは我々を苦しめた。 データの違いと個体の認識が、我々にはできなかった。特に、重要度の検出が難しく、優先順位を見出すことができない。 それでも五十五日で死んでしまったのだから、生命維持に明るくない個体であったことには間違いない。 個体のデータが重くなってきて、バンクがライブラリーが逼迫し始めてから、私達はあまデータの整理をやめ、古いデータから消していくことにした。フィーカはきっと、ここまでのことを想定していなかったに違いないと思う。フィーカは年が置いてきて、惰性でプログラムを書くことも珍しくなかった。左の耳の先から顎の方まで、肉体が腐り始めた時には、フィーカは特に何も見えていないように空な目を、空な目だけがモニターに張り付いていた。 その後すぐに、トロイが発進したことで、フィーカは安心したのか、すぐに息たえてしまった。トロイの管理者であったサエデが、彼のグロテスクな死体を見つけ、その功績を讃える為に溶けかけの身体を模刻し、トロイの中心部に安置したという。 トロイとの連絡が途絶えたのは約五百年前のことだった。最終的にポトシの方で確認されたが、ポトシの先は立ち入り禁止となっていて、ガストンという惑星が酷く接近している所為で、深い影を落とし、衛生からの情報も届かない場所だった。 フィーカはトロイがレーダーに入り、信号を受け取った時、所有している個体全てをトロイ機内に持ち込み、この要塞から立ち去るつもりでいた。 要塞は彼よりも狡猾であった。 青い空に大きな黒いパラソルが膨らむ、萎む、そしてまた膨らむ。パラソルには白いテーピングが施されている。 私たちの心臓とも呼べる場所だった。 ルーカはこの心臓に育てられていた。 要塞の複雑化、混乱とエラーを防ぐために、各箇所に人間の器官の名前がつけられ、役割を個別に与えられていた。 もっとも、器官には優先順位がありコラゾンは上位の方の器官ではあったものの、ブレーン、ブレーンの各器官、そして右腕に逆らうことはなかった。 各オーダーは心臓から与えられていた。 パラソルを大きく広げ、シューという音を出しながら萎める。 心臓の呼吸の音が、要塞外でも検知されていた。砂漠は白く、浅く、空洞であったから、小さな音も惑星のため息のように感じた。 我々だけの世界だった。

第一章 トロイ

宗教熱心なキャラバンだった。二千年ほど前に、大男に出会ったことがある。彼は確か、何かしら同じ機関に属しており、名をイチカという。 自らが機械的な人格であったからか、機械には目がない男だった。それでも私とは気が合わなかった。彼はプリミティブな人間であったように感じる。彼の興味は主にシステムにあった。 私は、学生の頃からシステムというものが得意であった為に興味がなく、意味のないものと考えていた。パターンは私にそう教えたのだ。 テクノロジーによって進化させられた脳みその、実験体のラットのように教育させられていた。 あの時代の人間は皆、絶望という希望を嗜んでいたのだ。 イチカには友人がいた。 猿類のカナデモンであった。カナデモンは種族の関係で脳みその発達が歪であったため、データというものをほぼ理解しておらず、授業でも放っておかれていた。 小高い丘の上に住んでいて、私の町からよく、小さな黒い点がフラフラと蠢いているのが確認できた。 私の街はカナデモンの丘の隣に敷かれていて、古びた井戸が一つだけあるのが特徴だった。 街の下は空洞になっていて、海が上がってきた時にたまった水が貯蔵されている。 錆びた鉄の階段が、井戸の横の緑色の扉から繋がっていて、降りていくとやけにザラザラとした湿った匂いがした。 階段を奥の方まで降っていった研究者が見つけた石碑によると、この地の上には 王国が建っていて、無闇な政策により、スクラップ同然のロボットと、凶悪な処刑人が統治しており、国の幹部は無気力であったため、一人一人と地下土地に移動をしだしたそうだ。 この地下の王国も、メチエ・インパクトにより津波、液状化の際に浸水してしまい、今で地下の貯水池となっている。 私には都合の良い話だ。 イチカはよく町に水を汲みにきていた。私は、あの機関には友人が一人もおらず、イチカやカナデモンともあまり喋ったことがなかったが、水を汲みに来る姿はよく見ていた。 黒い、ロバのように小さく馬鹿らしいステップを踏む馬を引き連れてきていた。 私は彼やカナデモンとは違い、一人でいる時間が多かったので、カナデモンの丘を超えて馬で4分ほど歩いたところにある図書館に行ってはデータの分析を行なっていた。 データの真偽を見定めるのが特に困難であっため、凡ゆる文献から多方向に調べる必要性があり、多くの時間を暗い講堂で過ごした。 生活に飽き飽きしていた頃に西の方の大きな町、Big Treeからサエデの使者を名乗るものがやって来て、テレプ山の麓に町を創り去って行った。バラックが多く立ち並び、ブルーシートで覆われた歩道橋を往復する生活が始まった。緑のリング上の食べ物が流行って、それを売る業者がたちまちキオスクを歩道橋の上に立てた。どこからともなく一人二人と知らない影が増えて行った。私は私のまちがどこに消えたのかずっと考えていたが生命という偉大すぎるタイムラインの上では、サエデの使者が建てた町を正当化するしか無かった。

第二章 ニチカ

子供であることをもっとも子供として保管される場所で育ったニチカは、猫や虫に興味がなく、絨毯の柄と壁に残る弾丸跡から入る光に魅入られていた。施設の重いドアを開けた場所には、25メートルプールあり、他の子供達は夏になると毎日そのシェルターに通っていたから、日中は他の部屋に人気が全く無かった。だからこそ、弾丸後がまたひとつ増えたことを、他の子供達は気づかなかった。ニチカはいつものように赤い絨毯の敷かれた部屋に一人でいた。廊下に大きなセミが入ってきて、羽音を大きく立てて飛び回っていた。一階からはおとなしい話し声が聞こえていたが、施設に客が入るのは日常茶飯事であった為、ニチカは気に留めなかった。その日、珍しく施設の子供の一人が、ニチカをプールに誘ったが、彼はその暗い部屋と人混みを居心地悪く感じていた為、断った。泳ぐのもそこまで得意では無かった為、悩むことも無かった。窓の外にはあの大きな丘が見えた。青いシートがいつもの如く視界の端でゆっくりと揺れていて、ニチカはそれを見るのが好きだった。セミの羽音が聞こえなくなった頃に、ニチカはその酷い退屈に眠気を覚え、少し目を瞑った。下の階から大きな銃声の音がした。そして、何人もの人間が階段を上がってくる音がしたと思えば、すぐにその部屋から引きずり出されていた。階段の壁にも銃弾の跡がついており、引っ張られながらもニチカはそれをうっとりと眺めていた。下の階で男らと話し込んでいた施設の長は無事なようで、心配そうにこちらを見ていたが、ニチカはその日をまるで夢のように覚えている。赤い絨毯の敷かれていた部屋の、大きな白い花瓶に自然とヒビが入り、割れた。子供達がシェルタープールから上がってきた頃には全てが片づいていて、廊下に大きな蝉の死骸が落ちているだけだった。子供達はニチカのことなどすぐに忘れて、その大きな蝉の体の虜になっていた。この世界につながるトンネルが空き、大きな風が入ってきた。青い旗は乱暴にはためいた。船はその乱暴な極致を呼んでいた。長い間動くことなかったフィーカの目が薄く空いた。穴に風は通された、そしてその末に文化が成った。

Chapter 3 The Hornets

The man looked like he was in his 40s, but no one exactly knew how old he was. His coat flaps viciously in the wind that was called by his nemesis. He hated the wind, or looked discontent with it atleast, suggested by the dark bags under his eyes. It was in the darkest alleys of the lowly city-scape that he grew up; a neighborhood of boxes stacked up high with miscellaneous junk that no one dared to look. Childhood here was filled with substance. Heavly influenced and roaming the streets, sometimes huddled up by the fire. The sky was not visible here, yet, the ceilings high above were so thin. This man, in his adolesence with clear mind,ventured out the small door, only to find a darkhallway. Nobody had been here for ages it seemed, but heard a voice say something which he could not understand. He walked along the dark hallway and exited; walking out just below the deck where the elders were having afternoon tea in the warm sun. Here, he fell in awe; here, he was disgusted. The metal wasps were thought to hate man-kind as a specie, always melting everything metalic they've built through out the ages. But the insects took a liking to this man, and there always was a trail of hornets following him everywhere. The man now stood on the blue platform (not to be confused with the green one ). Looking calmly at the city bellow. A large zeppelin had passed him, the one he had descended from. The air had gone out suddenly, and the aircraft was on its way down. Was it the hornets? No body knew; the passangers were wailing chaoticly in fear. The captain onboard realized the man, the journalist, whom he had cared for for four years had gone missing. Other shipmates particulary close to the captain realized this too; but said nothing. The captain only let out a laugh. There was no place for sympathy for a heart that only knew of the darkness; the light had only strengthened the darkness and therefore he was dark. A biologist who had been ignored by the public had said " There is no free will." and this was true for the journalist. The hatred and despair he felt over the years had not been highlighted because of his nature as a man, but his biological makeup. If only he remained in his corner looking at the world through a tiny hole in the wall, he would've remained clear of any ill-will. But he was intelligent. The hole,unlike Nichika's bullet hole, weren't beautiful. It was a wretched reminder of the grotesque nature of...well, nature. He had only heard of Nichika once or twice at this point, but will soon come to despise the name.